近年、モデルやアスリートから一般の健康志向の方まで、ピラティスを取り入れる人が急増しています。
しかし、ピラティスを始めようとした時、多くの人が直面するのが「マシンとマット、どちらを選べばいいのだろう?」という疑問です。
どちらも創始者ジョセフ・ピラティス氏が考案したメソッドですが、その器具の有無、運動強度、そして得られる効果には決定的な違いがあります。
この違いを知らずに選んでしまうと、「思っていたより効果が出ない」「難しすぎて続かない」といった失敗につながりかねません。
本記事では、あなたが理想とする体づくりを効率よく実現するために、マシンピラティスとマットピラティスの違いを徹底的に比較解説していきます。
あなたが本当に求める「効果」は、どちらのピラティスで最大化されるのでしょうか?
マシンピラティスとマットピラティスの比較表
まずは、項目ごとにマシンとマットの特徴を表にまとめましたので、参考にしてください。
| 項目 | マシンピラティス | マットピラティス |
| 使用器具 | リフォーマー、キャデラック、チェアなどの専用機器を使用。 | 器具はほぼ不要。または、リングやボール、バンドなどの補助器具を使用。 |
| 負荷の主体 | スプリング(バネ)による抵抗と補助。 | 自分の体重と重力が主な負荷。 |
| 難易度 | 初心者から上級者まで対応。器具がサポートするため、正しいフォームの習得が容易。 | 自分の身体だけで行うため、体幹の意識が難しく、難易度は高め。 |
| 運動の多様性 | スプリングの調節と立体的・複合的な動きにより、何百種類ものエクササイズが可能。 | 重力に逆らう動きが中心で、エクササイズのバリエーションに制約がある。 |
| リハビリ・矯正 | スプリングで負荷を細かく調整し、関節をサポートできるため、リハビリや姿勢矯正に非常に効果的。 | 身体の軸を自力でコントロールする必要があるため、リハビリには不向きな場合がある。 |
| 費 用 | 設備の維持費がかかるため、比較的費用が高い。 | スペースと器具が少なくて済むため、比較的安価。 |
| 実施場所 | 専用のマシンがあるスタジオ(専門性が高い)。 | 自宅、ジム、公民館などどこでも実施可能。 |
マシンピラティスとマットピラティスの効果の違い

ピラティス共通のメリットは体幹深層筋(腹横筋・多裂筋・骨盤底筋)を中心に全身の協調性を高め、姿勢を根本から整えることです。
しかしマシンとマットでは重視される筋群や刺激の方向が若干異なり、得られる体型変化やスピードにも差が出ます。
ここでは「マシン=背骨・バランス特化」「マット=柔軟性・持久力特化」という切り口で、具体的な実感例を見ていきましょう。
マシンピラティスの主な効果|背骨・体幹・バランスアップ

写真出典:the SILK
リフォーマーの可動式プラットフォームは背骨の分節運動を意識させ、猫背・反り腰の矯正をスピーディーに実現します。
左右均等にバネ抵抗が掛かるため、日常で生じた骨盤の歪みや脚長差も客観的に修正しやすい点が特徴。
またバネ負荷により静的筋収縮と動的伸張を同時に行うことで、スポーツ競技者のパフォーマンス向上も期待できます。
・背骨の分節コントロール習得
・骨盤の左右バランス調整
・バネ抵抗で筋力と柔軟性を同時向上
マットピラティスの主な効果|柔軟性・筋力向上・フォーム維持

マットピラティスは重力と自重を最大限に活用し、全身を統合的に動かすため、長時間姿勢保持に必要な持久力が向上します。
腸腰筋・大臀筋など日常で弱りやすい筋も均等に使われ、代謝アップやヒップアップに好影響。
ストレッチ要素が強い動作が多いため、肩甲骨周辺やハムストリングスの柔軟性改善効果が高く、腰痛予防にも寄与。
フォーム維持に意識を集中するのでマインドフルネス効果が得られ、ストレス軽減や睡眠の質向上を感じる声も多いです。
※ハムストリングス(Hamstrings):太ももの裏側にある、複数の筋肉をまとめた総称
※マインドフルネス効果:「今、この瞬間の体験に意識的に注意を向け、それをありのまま受け入れる」練習を通じて、心の状態を改善すること
・持久力の向上
・代謝アップやヒップアップに好影響
・柔軟性改善効果が高い
・ストレス軽減や睡眠の質向上
初心者が知っておきたいマシン・マットの選び方
マシンピラティスは、「初心者で効果を早く実感したい方」「体の歪みを矯正したい方」「関節に不安がある方」におすすめです。
マットピラティスは、「手軽に始めたい方」「費用を抑えたい方」「自重でのコントロール力を高めたい方」におすすめです。
また、3ヶ月以内に姿勢を直したいならマシン、半年以上かけて運動習慣を作るならマットがおすすめ。
挫折防止をするためには、近隣にスタジオが無い、育児中で外出が難しいなど、ライフスタイルの制約を優先することも重要です。
マシン・マットどっちが向いている?体型・目的・レベル別の判断基準
| タイプ | おすすめ |
| BMI25以上・体力低 | マシン:サポートで安全 |
| 柔軟性不足を感じる | マット:じっくりストレッチ |
| スポーツ競技者 | マシン:細部強化と負荷微調整 |
| 旅行が多い | マット:持ち運び容易 |
| 産後リカバリー | マシン:骨盤底筋の局所アプローチ |
太りぎみの人・運動初心者も安心!安全に始めるポイント
体重が重い方は関節への負担軽減が最優先。
マシンなら背骨を支えるキャリッジが荷重を分散し、膝に痛みがあっても滑らかに動けます。
マットの場合は厚めのマット+フォームローラーで補助し、難度の高いプランク系は膝つきからスタート。
いずれも呼吸主導で反動を使わず、10回以下の低レップから徐々に増やすと怪我リスクが下がります。
スタジオ・自宅実施のメリット・デメリット比較
| 項 目 | スタジオ | 自宅 |
| 指導精度 | プロが常時チェック | 動画・鏡でセルフ |
| コスト | 月額1~2万円 | ほぼ無料 |
| 継続しやすさ | 予約で強制力高 | 時間自由だがサボりやすい |
| 感染症対策 | 他者との接触あり | 家族内で完結 |
| 設備 | 豊富なマシン | スペース制限 |
まとめ|自分に合ったピラティスの選び方と安全なスタートのために
マシンピラティスは精密なフォーム修正と短期成果を望む人に、マットピラティスはコストを抑えて長期的に運動習慣を築きたい人に最適です。
どちらを選んでも呼吸と姿勢への意識は共通要素。
体験レッスンで自分の体に合う感覚を確かめ、無理のない頻度からスタートすれば挫折しないでしょう。
さあ、本記事を参考にあなたにぴったりのピラティスライフを始めましょう。

